住宅の性能がわかる数値って何?について説明します。
Q値(キューチ)
:熱損失係数。住まいの内側から外へ逃げる熱がどのくらいあるかを表した数値で、
小さいほど、断熱性能に優れています。
単位は W/(m2・K)。
旧建設省・旧通産省が定めた、日本の断熱化基準「次世代省エネルギー基準」では
福岡地区はIV、V地域に区分されており、
2.7W/(m2・K)以下が基準値となっています。
しかしこの基準値は、国が予定している「2020年までに全ての新築建造物の断熱化を義務化する」
という中での厳しくなるであろう新しい省エネルギー断熱化基準値には達していない為、
弊社ではその基準値よりもはるかに高い、主に現在の次世代省エネ基準の東北地方の基準値に当たる
1.9W/(m2・K)以下 を目標基準値として、
今から将来を見据えた住宅性能値を持った住宅をつくっております。
次に、
C値(シーチ)
:隙間相当面積。住まいにある隙間を表す数値。小さいほど隙間が少なく、気密性に優れていて、
Q値に大きく関わる数値です。
単位は cm2/m2 。
同じく、「次世代省エネルギー基準」では、
北海道・東北地方は 2cm2/m2 以下。
その他の地方は 5cm2/m2 以下。
と、基準値が定められてはいたものの、平成21年に改正され、
気密の基準値は撤廃されました。なぜ????不思議ですが、
弊社ではQ値もC値も建物の性能に大きく関わる事が分かっていますので、
推奨する スーパーウォール工法 の基準値であるものよりも高い、
0.5cm2/m2 以下 を目標基準値として施工しております。
これに加えて、
μ値(ミューチ)
:建物が日射で取得する熱量の割合。小さいほど夏季の日射取得量が小さく、
日射遮蔽に優れています。
この3つの値は、あまり比較をする事が出来ない住宅の性能を数字で表すことができる値です。
ですので家を建てる際には、この数値が他と比較できる重要なものであり、
住宅性能に大きく関わることを知っていただきたいと思っております。
この投稿へのコメント