そもそも今、なぜ「健康住宅」なのでしょうか?
現在の住宅は、ひと昔前の木造住宅と比べると全く違う住宅で複雑化しています。
経済・社会・地球環境・・・私達の身の周りのものが変化し、住宅もより快適に、便利に、住みやすく改良されてきました。
具体的にいうと、日本の住宅も省エネ対策が進み、より気密性・断熱性が求められるようになってきたのです。
しかしその結果、近年でてきた病気が「シックハウス症候群」です。
さらに、1992年の厚生省が全国45,000世帯を対象に実施した調査データからすると、9歳以下の子供の40.9%がアトピー性皮膚炎、喘息といったアレルギーにかかっているという結果がでています。
日本の9歳以下の子供の約半数がアレルギーという病気にかかっているのです。
こうしたことをふまえ、2003年(平成15年)7月1日より、建築基準法でもシックハウス対策として化学物質を規制する法が改正されました。
クロルピリホス
- 居室を有する建築物には、防蟻材等に使用されてきた「クロルピリホス」を添加した建築材料の使用禁止。
■ホルムアルデヒド
- 内装の仕上げの制限:居室の種類及び換気回数に応じて、内装の仕上げに使用するホルムアルデヒド発散建築材料は面積制限を受ける(f★★★★等級の場合は規制を受けません)。
- 換気設備の義務付け:内装の仕上げ等にホルムアルデヒド発散建築材料を使用しない場合であっても、家具等からもホルムアルデヒドが発散されるため、居室を有する全ての建築物に機械換気設備の設置が原則義務付けられる。
- 天井裏等の制限:天井裏等は、下地材をホルムアルデヒドの発散の少ない建築材料とするか、機械換気設備で天井裏等も換気できる構造とする必要がある。
■「シックハウス症候群とは?」
新築の住宅などで、室内に入ると気分が悪くなったり、倦怠感、のどや鼻の痛み、目がチカチカする、頭痛、咳がでる等の症状がでて、体の調子が悪くなる比較的新しい病気です。主婦や幼児に起こる確率が多く、家にいる時間が長いこと、体質的に抵抗力が弱いことがあげられます。
この問題は、生活の基礎となる住宅が原因であるため、家という大きな買い物をした人にとって深刻な問題となります。
また、ある建物の中にいるときだけに症状がでるのが「シックハウス症候群」ですが、症状が悪化すると、その後の生活で、タバコの煙、香水のにおいや排気ガ スなど、空気が汚れている所で決まって体調が悪くなるとか、室内ではないのに体調が悪くなることがあったり、アレルギーが出てくる場合があります。これが 「化学物質過敏症」です。
「化学物質過敏症」とは一度に大量の化学物質にせっしたり、少しずつ長期に特定の化学物質にさらされると、ある時から体がその化学物質に過剰に反応するようになることです。普通の生活が送れなくなるほど、恐ろしい病気です。
■シックハウス症候群の原因は?
わたしたちはたくさんの人工の化学物質に囲まれて暮らしています。
家の中には、壁や床に使われている材料や、塗料、接着剤などに含まれている化学物質や有機溶剤があります。食器棚やタンス、カーペット、畳、洗剤、化粧 品、洋服などにも化学物質が含まれています。それらの化学物質の中で、家の中、特に部屋の中に気体や微粒子となってただよっている化学物質が、シックハウ ス症候群の原因といわれているものです。
さらに、近年の住宅が特に、冷暖房率の向上、省エネ化のため、気密性を求めた結果、気密性には多少優れていながらも、計画換気がしっかりできていないため の換気不十分、サッシが結露しカビが発生する等の施工する会社側が気密性だけにとらわれてしまったことも原因のひとつとして考えられます。
■ご存じですか?
一生涯 私たちの体の中に入る物質の総重量の56%は自宅で吸う空気です。
一般的にお部屋の中には多量のカビの胞子 ダニの死骸やふんが飛散しています!!
特にカビは胞子を空気中に出すとき、シックハウス症候群の原因と上記で説明した揮発性化学物質(VOC)を建材の70倍以上も発生させ、拡散しつづけます。
ですからこれらをいかにして押さえ込むかが本物の「健康住宅」、健康への第一歩であると考えます。
具体的に馬渡ホームでは・・・
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