「高断熱住宅って気密性はどれくらい大事?」
「C値って数字でどのくらい良いの?」
断熱性だけでなく、空気漏れを抑える“気密性能”は、家の省エネ性と快適性を左右する重要な要素です。
その信頼性を確保するのが気密測定で、C値という数値で性能を証明します。
この記事では、C値の意味、気密測定の手順とその重要性、そして日本の規格とパッシブハウスの国際規格との違いについて、初心者にもわかりやすく解説します。
気密測定とは?どんな検査なの?
気密測定では、住宅の隙間の量を専用機器で測定し、どれくらい空気が漏れるかを数値化します。
日本のJIS規格では減圧法(negative pressure法)のみで測定されます。
一方、パッシブハウスの国際認証基準(ISO 9972)では、減圧法と加圧法(positive pressure法)の両方を実施することで、測定精度を高めています 。
C値とは?目安とその意味
C値(相当隙間面積)は、延床面積1㎡あたりにどれだけ隙間があるかを表すもので、単位は「cm²/㎡」です。
C値の目安 | 気密レベル(イメージ) | 補足 |
---|---|---|
5.0以上 | 低気密 | JIS基準でも性能不足とされることが多い |
2.0前後 | 一般的な住宅 | 新築でもよくあるクラス |
1.0以下 | 気密性のある住宅 | 省エネ志向の住宅で評価される水準 |
0.5以下 | 一般住宅に比べて気密性が高い住宅 | 高性能住宅・長期優良住宅などで目指される |
0.2以下 | パッシブハウス基準 | 当社では全棟C値0.2以下を標準としています |
JISとISOの違い|なぜパッシブハウスは精度が高いのか?
- JIS規格(日本)
- 測定は減圧法のみ
- 測定誤差や漏れ方向によるばらつきが補正できない可能性あり
- ISO 9972規格(国際、Passive House認証用)
- 加圧法と減圧法を両方実施
- 両圧力での平均値を用いるため、より測定精度が高い 〈参考:passipedia.orgEfficiency Matrix〉
このような違いにより、パッシブハウスの気密測定は、JIS規格よりも信頼性と再現性に優れています。
気密性の重要性|何が変わるのか?
気密性が低い家では、断熱性能があっても外気が侵入し、冷暖房効率が低下します。
気密性が高いと得られるメリット:
- 冷暖房の効率が向上 → 光熱費を節減
- 温度ムラが少なくなる → 快適性アップ
- 計画換気(例:熱交換換気)が正しく機能 → 室内の空気がクリーンに
- 壁内結露のリスクが低減 → 建物の劣化抑制
つまり、気密性こそ住まいの実質性能を支えるキモです。
▼▼ 気密性と結露に関するYouTubeはこちら ▼▼
気密測定の手順とタイミング
- 外壁や窓・断熱が完了した段階で実施
→ 隙間修正が可能になります。 - 減圧法・加圧法の両方を実施(Passive House基準)
→ 気密性能を客観的に評価できます 〈参考:Efficiency Matrix〉 - n₅₀(空気の入れ替わり回数)やqE₅₀(隙間面積比)を算出
→ パッシブハウスでは n₅₀ ≤ 0.6ACH@50Pa が基準となります〈参考: buildingscience.com+2passiv.de+2Efficiency Matrix+2〉
馬渡ホームの取り組み|C値0.2以下×国際測定基準
馬渡ホームでは、C値0.2以下という圧倒的な高気密性能を実測し、全棟で測定結果をお客様にご提示しています。
さらに、パッシブハウス認証に準拠した加圧・減圧両方式に基づいた測定方法を採用。JIS規格だけでなく国際規格ISO9972に即した方式で、透明かつ信頼できる性能を証明しています。
Q&A|気密測定に関するよくある質問
Q:C値は数値が小さいほど良いの?
A:はい。C値が小さい=すき間が少ない=冷暖房の性能が最大限発揮される証です。
Q:加圧法と減圧法、どちらが重要?
A:両方が重要です。両圧力で測ることで“偏りのない”信頼できる数値が得られます。
Q:測定タイミングが大事?
A:はい。気密層が完成した段階で測ると、漏れを補修しやすく、確実な施工につながります。
まとめ|快適性の根拠は「体感」と「数値」にある
「夏に涼しい」「冬に暖かい」という曖昧な表現ではなく、C値0.2以下・国際規格に準拠した測定方式によって、安全・健康・省エネを数値で裏付けることが重要です。
馬渡ホームでは、断熱・気密・換気・日射設計を統合した設計と施工を通じて、「体感できる快適性」と「数値で証明された安心」を両立させています。
気密性に関して詳しいページはこちら
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