はじめに|佐賀県にまた一棟、世界基準の家が建つ理由
2025年、佐賀県武雄市でパッシブハウス申請予定の住宅が着工しました。これは佐賀県内で2棟目となる、世界基準の高性能住宅。省エネ性能だけでなく、居住者の快適性や健康を数値で裏付けた住まいが、武雄の地に誕生しようとしています。
今、日本の家づくりは「デザイン」や「設備」だけでなく、“本当に快適な暮らしを支える性能”が求められる時代に入っています。そんな中、世界61カ国以上で採用されている“パッシブハウス”という基準をもとに、この家は設計・施工されています。
本記事では、なぜこの家が特別なのか、パッシブハウスとは何か、どんな設計・技術が詰め込まれているのかをご紹介します。
パッシブハウスとは何か|“世界基準の住宅性能”の意味
「パッシブハウス」とは、ドイツのパッシブハウス研究所(PHI)が定めた、世界で最も厳しいとされる省エネ住宅の認定基準を満たす住宅です。その最大の特徴は、エネルギーをほとんど使わずに、年間を通して快適に過ごせること。
この快適性は、感覚的なものではなく「暖房需要15kWh/㎡以下」「C値(隙間相当面積)0.2以下」「年間一次エネルギー消費量120kWh/㎡以下」など、明確な数値基準で保証されます。
日本国内ではまだ少数ですが、欧州では新築住宅の“新しい当たり前”となりつつあり、これからの家づくりのスタンダードとして注目されています。
今回の物件の特徴|高性能を支える設計と施工技術
今回着工した住宅は、外皮性能(UA値)や気密性(C値)において、国内トップクラスの水準を目指しています。以下は本物件で取り入れられている主な設計要素です。
- 高断熱仕様
分厚い高性能断熱材を外壁・屋根・基礎に施工。外気の影響を極力抑え、室内温度の安定化を実現します。 - 高気密施工
職人の手で丁寧に処理された気密シートやテープにより、隙間風のない環境を作ります。C値0.3以下を目標にしており、冬でも冷気の侵入がありません。 - 熱交換換気システムの導入
第一種換気方式を採用し、外気を取り入れる際に熱交換を行うことで、室温を維持しながら新鮮な空気を取り入れます。 - 日射取得と日射遮蔽の工夫
冬は太陽の熱を取り込み、夏は日差しを遮る。庇や窓の位置・角度も細かく設計され、エアコンに頼りすぎない設計がなされています。
これらの技術が組み合わさることで、冷暖房費を極限まで抑えつつ、一年中快適な暮らしを可能にしています。
“佐賀県で2棟目”の重み|地域における新しい住宅のかたち
佐賀県は比較的温暖な気候ではありますが、それでも冬の冷え込みや夏の蒸し暑さは決して軽視できません。特に武雄市のように内陸に位置するエリアでは、年間を通じて快適に過ごせる断熱・気密性能の重要性がより一層高まります。
今回のプロジェクトは、佐賀県内ではまだ数少ないパッシブハウス申請予定物件であり、県内2棟目という希少性を持ちます。これは、単なる建築の話ではありません。地域の暮らしの質そのものを底上げする新しいチャレンジです。
「冬にエアコンを切っても寒くない」「夏の昼間でもひんやりしている」「子どもが裸足で走れる床温度」——こうした“体感の違い”こそが、住宅の真価であることを、この家は教えてくれます。
構造見学会・施工中現場見学会のご案内|“見えない性能”が見える今だけの機会
パッシブハウスの本質は、完成後には隠れてしまう構造や施工の“中身”にあります。そこで、現在建築中の現場を公開する構造見学会・施工中現場見学会を開催予定です。
実際にご覧いただけるのは、
- 分厚く施工された断熱材の様子
- 細やかに処理された気密施工の技術
- 構造体がどのように設計されているか
- 換気や配管の取り回しの工夫
など、図面やカタログだけではわからない「住宅の本当の性能」。
見学されたお客様からは、「完成してからでは見えない部分が見られて安心した」「“住み心地の良さ”がどこから生まれるか分かった」といった声も多数いただいています。
「今しか見られない“本物の構造”を、ぜひご自身の目でお確かめください。」
詳細な日時や予約方法は、当社ホームページまたはSNSで随時お知らせいたします。
皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。
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まとめ|未来の暮らしは、“中身”で決まる。
表面的なデザインだけではなく、中身の性能まで突き詰めた住まいこそが、これからの住宅の新しいスタンダードです。
パッシブハウスは、ただの「省エネ住宅」ではありません。快適・健康・経済性・環境配慮のすべてを高水準でバランスさせた「未来に誇れる家」です。
佐賀県武雄市で始まったこの挑戦が、多くの方にとって“家づくりのヒント”となることを願って。これからの進捗や見学会情報にも、ぜひご注目ください。
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取締役会長 馬渡 永実
代表取締役 馬渡 勇一
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