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【福岡市 城南区】高気密住宅における空気質の改善と健康への影響

目次

1. はじめに|高気密住宅と空気質の深い関係

高気密住宅は、外気との隙間を限りなく小さくすることで、冷暖房効率を高め、快適な室内環境をつくり出す住宅です。断熱性能とセットで語られることが多いですが、見落とされがちなのが「空気の質」という視点です。

空気は目に見えません。しかし、家の中で1日平均およそ15,000リットル以上の空気を呼吸しているといわれており、その質が私たちの体調や集中力、快適性に直結していることは間違いありません

特に高気密住宅では、外気が自然に入りにくいため、計画的な換気や空気の流れの設計がされていないと、室内の空気が滞留し、汚染物質が溜まりやすいという問題が発生します。

福岡市城南区は、緑の多い住宅地から都市部に隣接したエリアまで広がり、自然環境と都市環境が共存する地域です。そのため、空気質への意識も高まりつつあり、高気密住宅においては「省エネ」とともに「健康的な空気環境」への配慮が求められています。

2. 福岡市城南区の地域特性と空気質への影響要因

城南区は、樋井川や油山をはじめとする自然環境が近くにありつつ、福岡市中心部にもアクセスしやすいベッドタウン的な性格を持っています。そのため、外気環境も多様で、地域によっては自然の影響を強く受ける場所と、交通量の多い都市的環境が混在しています。

特に注意が必要なのが以下の要因です。

地形や植生、外気の変動が室内に与える影響

山や河川の近くでは、花粉や湿度の影響が強まりやすく、室内に入ると空気中の粒子が室内に滞留します。さらに、木造住宅や築年数の浅い住宅では、湿度と化学物質のバランスにも敏感になる必要があります。

気密化された住まいにおける空気のこもりやすさ

高気密住宅では、外からの風が通らない分、室内の空気が入れ替わりにくくなるという性質があります。これは、しっかりと換気設計がされていれば問題ありませんが、誤った設計や換気不足があると、CO₂濃度やVOC(揮発性有機化合物)が蓄積しやすくなります。

季節ごとの花粉・黄砂・PM2.5の侵入対策

福岡市全体が黄砂やPM2.5の影響を受けやすい地域であり、春先や冬季には外気の質自体が悪化することがあります。このような外気をフィルターなしに室内に取り込むと、高気密な空間で汚染物質が滞留してしまうリスクが高まります。

3. 高気密住宅における空気質悪化の原因と対処

高気密住宅の快適性を損なう空気質の問題は、意外と日常の中に潜んでいます。以下は特に気をつけたい空気質悪化の原因です。

換気不足によるCO₂濃度の上昇と体調への影響

人がいるだけで室内のCO₂濃度は上昇します。換気のない空間では、1〜2時間で眠気・集中力の低下、頭痛、倦怠感などの不調が起きることもあります。高気密住宅では、機械換気を正しく稼働させることでこの問題を回避できます。

建材や家具からのVOC・化学物質の蓄積

新築住宅やリフォーム直後は、フローリング材や接着剤、家具などからホルムアルデヒドやトルエンなどのVOCが揮発します。これらは空気中に滞留しやすく、シックハウス症候群の原因にもなります。気密性が高いほど、換気設備の質が空気の質を左右するのです。

調理・入浴・洗濯など生活行動による空気汚染

日常の暮らしの中でも、ガス調理での一酸化炭素発生、入浴時の湿気、洗濯乾燥の水蒸気など、さまざまな粒子やガスが室内に広がります。換気設備が適切に配置されていないと、空気のよどみが発生し、健康に影響を及ぼします。

4. 空気質を改善するための設計と設備の工夫

空気の質を高めるためには、目に見えない空気の動きを設計の中に組み込む工夫が必要です。

計画換気(第1種換気)とフィルター性能の重要性

高気密住宅には機械給排気式の第1種換気システムが推奨されます。外気を取り込む際にフィルターを通し、PM2.5や花粉、黄砂を除去する機能を備えることで、きれいな空気だけを室内に供給できます。熱交換型を採用すれば、温度差によるエネルギーロスも防げます。

空気清浄機能付きエアコンや調湿建材の活用

エアコンや空気清浄機を活用することで、日常的な空気の浄化が行えます。さらに、珪藻土・漆喰・エコカラットといった調湿・消臭性能のある内装材を用いることで、湿度やにおいを吸収し、空気質をより自然な状態に保つことが可能です。

空気の流れを意識した間取りと排気計画

室内の空気が“よどまない”ようにするには、給気口と排気口の配置が非常に重要です。リビングや寝室など人の集まる場所には給気を、キッチン・トイレ・洗面所など湿気やにおいの発生しやすい場所には排気を集中させ、家全体に一方向の空気の流れをつくることで、空気質の安定が図れます。

5. 空気質の改善が健康にもたらす具体的な効果

室内の空気がきれいであることは、単なる「快適さ」ではなく、身体の調子や生活の質(QOL)に直結する効果を持ちます。

アレルギーや呼吸器症状の緩和

花粉・ダニ・カビ・PM2.5といったアレルゲンの除去により、アレルギー性鼻炎や喘息の症状が軽減される事例も多く報告されています。特に小児や高齢者のいる家庭では、空気質への配慮が欠かせません。

睡眠の質・集中力・疲労感への影響

CO₂濃度が高まると、眠りが浅くなったり、日中の集中力が低下したりします。夜間の空気循環や静音性の高い換気機器の導入により、睡眠の質の改善と日中のパフォーマンス向上が期待できます。

子ども・高齢者・在宅ワーカーへのメリット

在宅時間が長い方ほど、空気の質の影響を受けやすくなります。特に城南区では在宅ワークや子育て世代も多く、家の空気を整えることが生活全体の質の向上につながります。

6. まとめ|城南区で“きれいな空気と暮らす”高気密住宅へ

高気密住宅における「空気の質」は、省エネ性能や断熱性と同じくらい重要な要素です。とくに福岡市城南区のように自然と都市が入り交じる地域では、外気の質や生活スタイルの多様性に応じて、個別に対応した空気環境づくりが求められます。

「快適」とは、温度や湿度だけではなく、「清潔で呼吸しやすい空気」があってこそ成立します。その空気をつくるのは、設計・設備・暮らし方の積み重ねです。

これからの家づくりでは、性能と健康をつなぐ“見えない設計”としての空気質にも、ぜひ目を向けてみてください。
空気が整えば、毎日の暮らしはもっと豊かになります。

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