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こんにちは!すごく寒いっていう日が少なくなってきました。

もうまもなく春が訪れそうですね。

 

春は進学だったり、就職だったりで人生の中の分岐点を

迎えられる方が多くいらっしゃるかと思います。

日本では大抵の方が、高校卒業もしくは大学卒業時に

自分の進路を決断し、社会へ出ていくわけですが、

弊社が定期購読している建築雑誌に、

ドイツのマイスター制度のことが掲載されていて、

やはり国が違うと多くの違いがあることを知ったので、

少しご紹介しようと思います。

 

私もドイツへ住宅の勉強に研修に行ったことがあるのですが、

そのバスの中でドイツの教育制度について聞いたことが

あったのを思い出しました。

ドイツでは日本の小学校にあたる、6歳~10歳の義務教育を卒業する際に、

日本では中学校に行くのが当たり前ですが、

ドイツではそこで人生の選択期がくるそうで、

職人・マイスターを目指す学校に行くか、

管理職(大学)を目指す学校に行くか、

そこで決めるとなかなか違う道を目指しにくいという、お話だったかと思います。

10歳というと小学4年生。

その時期に自分の将来を考えるというのは、

日本に住む当時の私には無理だろうなと感じたのを覚えています。

 

その職人からマイスターを目指すマイスター制度。

マイスターという称号を取得すると、しっかりと自分の地位が確立でき、

安定した収入が確保されるそうです。

また学校では技術だけを学ぶのではなく、

経営学も学ぶそうで、手に職をつけても、会社が永く続かないと、

意味がないということをわかってのことでしょう。

ここが日本とは違うところですね。

マイスター制度1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本では奨学金制度を利用して、大学等に通うという制度はありますが、

職能学校でマイスターを目指す人材に一部返済義務のない奨学金が

支給されるということはないかと思います。

職人の人手不足、若い職人が育たないと最近よく聞きますが、

働く環境が整備されていないところに、自分の人生と夢を持って働きたいと思うか

というと、そうでないことのほうが多いと思います。

 

世の中はAIの技術で人手不足を解消という流れもありますが、

私たちのつくる住宅はどうしても人の手でしなければならない部分が

多くあります。その中で職人さんがいなくて工事ができないという

ことでこの職種、会社がなくなっていくのは、たくさんの人が困るので、

すこしでもこのような制度を見習い、本当の技術者を育成することの大切さを

考えなければならないと感じています。

 

おかもとでした。